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瀬戸内TRIP スポーツ

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コーチ - Coach -
佐藤寿人 - Sato Hisato -

元サッカー日本代表FW。サンフレッチェ広島時代には、2012年JリーグMVP・得点王に輝く。歴代最多のJリーグ通算220得点。プロ通算724試合278得点。

2020年12月に現役引退。現在はサッカー解説者・タレントとして活躍し、全国で子どもたちを対象としたサッカー教室などで指導も行っている。

​「瀬戸内TRIPスポーツ  サッカーキャラバン」の想い

​サッカーと瀬戸内を愛する佐藤寿人さんがコーチとなって、子どもたちを対象にしたサッカー教室を瀬戸内各地で行っていきます。このサッカーキャラバンに参加した子どもたちの中から、日本を代表する選手、世界で活躍する選手が出てきたら、どんなに素敵なことでしょうか?
子どもたちの成長とともに、この美しい瀬戸内エリアの魅力向上につながることを願っています。

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【子どもたちに伝えたいこと】
このサッカーキャラバンを通して、できないことができた時に感じる喜びを、たくさんの子どもに体験してもらいたいと思っています。
目の前にあるボールを自分ならどうするか、相手がどう動くのか、自らプレーを判断して成功することでサッカーの楽しさが増えていくので、その手助けをしてあげたいです。プレーが上手くいくようにトレーニングをすると共に、一人ひとりとしっかり向き合っていきます。

【なかなか上達しない子どもに対して】
もちろん自分も最初から上手かったわけでなく、プロ選手と同じようなプレーができるように、好きな選手のマネをしたりしてサッカーを好きになっていきました。子どもの頃にプロの世界を間近で見る機会が無かったら、サッカーを続けていなかったかもしれません。
大事なのは楽しむことです。プレーが上手くいかないと楽しいと思い続けるのは難しいと思いますが、自分がこれまでプロの世界で培った経験や技術を教えて、子どもたちが楽しく上達できるように導いてあげたいと思います。

【フィジカルが弱い子どもに向けて】
身体的な特徴は一人ひとり違います。同じ学年でも、4月生まれの子と3月生まれの子では、ほぼ1年違うので体格差も出てきます。ボールを強く蹴ったり、ボールを奪う時にも筋力が必要なので、身体的な差が生まれてしまいます。自分も大きな身体の選手ではなかったので、その差を埋めるために色々と考えてトレーニングをしてきました。
子どもの身体に関しては、大人が理解してあげることが大事です。子どもたちに合わせた形でアプローチをしていき、成長と共に教え方も変えないといけません。子どもの身体や年代に合わせたトレーニングが必要だと思っています。

【やる気が出ない子どもに対して】
理不尽に厳しくされたり、子どもを追い込むやり方で指導してしまうと、言われたことしかできない選手になってしまいます。
そして、自分で判断できなくなるので、楽しいという気持ちが無くなって、サッカーから気持ちが離れてしまいます。一番大事なことは、子どもたちの判断を尊重するです。最初から答えを与えるのではなく、分からない事に対してヒントを与えるのが指導者の役目だと思っています。
みんなが同じように成長していくわけではないので、一人ひとりとしっかりと向き合うことも重要です。答えありきで教えるのではなく、できたことは誉めて、できないことは一緒に考えてあげる。寄り添う姿勢が、子どもたちのやる気にも繋がっていくのだと思います。

【影響を受けた指導者】
自分は選手として日本代表に選ばれたり、Jリーグで得点王やMVPに選出されてきましたが、指導者の影響が大きかったと感じています。
多くの指導者の下でプレーしてきましたが、サンフレッチェ広島時代の監督であるペトロヴィッチさんからは多くのことを学びました。
選手個人のプレーの判断を尊重してくれて、違ったアイデアを与えてくれる監督でした。プロになる選手は色々な環境で多くの指導者の下で学び、みんなが違う考えを持ってチームにやってきますが、その中でもペトロヴィッチさんは一人ひとりのプレーや考えをしっかり見て理解してくれました。それがお互いの信頼に繋って、良いパフォーマンスを発揮することができたのだと思います。

【サッカーキャラバンで大事にしたいこと】
自分が指導者の立場になって大事にしていることは、お互いを理解するということです。子どもたちが何を考えてプレーしているのか、何も考えていないのか、それによって教え方も変わってきます。
最初から答えを与えるのではなく、なぜそのような判断をしたのかを一緒に考える。そうすることで、色々な場面で正しい選択が素早くできるようになってきます。子どもたちが自分で考えるという習慣を身に付けてもらえるよう指導したいと考えています。
また、サッカーは個人競技ではないのでチームメイトとの関係が重要になってきます。チームとの繋がりを作らないとボールも繋がりません。自分がどういう考えで動いているのか、仲間が何を求めているのかを理解するためには、言葉が大事になってきます。どんな言葉をどのタイミングで使うのか、仲間を対する思いやりや自己主張ができるように、サッカーキャラバンの中で伝えていきたいと思います。

【保護者の方へ】
友だちやお父さんお母さんに対する普段からの接し方もプレーに影響してきます。お互いを尊重すること、自分の考えをしっかり伝えること、相手がどんな考えかで行動しているのか理解してあげること、これはサッカーの場面だけでなく普段の生活でも子どもたちに伝えられることです。一方的に押し付けるのではなく、子どもたちの考えを尊重してあげてください。
できない部分を一緒になって考えて、それができたら一緒に喜んであげることが大切です。その成功体験が子どもたちを大きく成長させるのだと思います。このサッカーキャラバンが、子どもたちにとって忘れられない成功体験に繋がってくれればとても嬉しいです。

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